思いがけない事故により、大切なご家族がお亡くなりになったご遺族のみなさまのお悲しみをお察しいたします。心からお悔やみ申し上げます。
交通事故被害によって命が失われる。
本当に理不尽なことです。
さらに、その後の事故処理の中でも、被害者が亡くなってしまっているために、過失の責任を被害者に転嫁する、数々の理不尽を目の当たりにしてきました。
「加害者の言うような状況の事故だったとは思えない」
「いくら加害者の言い分を聞いても状況が理解できない」
「亡くなった家族(被害者)に責任が押し付けられているようにしか思えない」
深い悲しみの中、背負う理不尽に、ご家族だけで立ち向かうのは、あまりに大変です。賠償の責任を負う加害者には、保険社会(弁護士)が加害者側に立って対応してくれますが、被害者側には、自ら探さない限り専門家がサポートしてくれることはありません。
誤って判断された事故状況にもとづいた、真実とは違う処理がされてよいはずがない。
亡くなられた方に代わって真相を究明したい。
被害者側から光を当てた「真実」に近づける事故処理にしたい。
そんな思いで死亡交通事故事件を担当してきました。
何度も現場に行く
何度も現場を走行してみる
検察官に家族の疑問を刑事手続きに反映させるよう申し出る
疑問点を加害者に聞く
目撃者を探す
信号サイクルを分析する
専門機関に鑑定を依頼する
ご家族の疑問が解ける調査はなにかを検討する
ご家族を失った方へのお気持ちを思うと本当に言葉もありません。
残されたご遺族が受ける理不尽を少しでも軽減する一助になればと、弁護活動しています。
弁護士 大石 剛史